3Dプリンターとは
最近人気が集まっている3Dプリンター。家庭用にもさまざまな商品が販売されています。3Dプリンターと言っても実際に何が作れるのかピーンと来ない方も多いのではないでしょうか。家庭用ではフィギュアやスマホケース、インテリア雑貨のほか、生活に役立つちょっとした補助パーツなどが作れるとあって、ものづくりが好きな方の間で人気となっています。
夢のようなマシーン
これで何が実現するのかを考えれば無理からぬことですが、3Dプリンターの登場は 各方面の専門家だけでなくお茶の間でも大きな話題となり、これがあれば今までは空想 の世界でしか不可能だったあんなことやこんなことまでがこの現世で実現する、夢の 中でしか手に入らない類のお話だと思っていたことがお金さえ支払えば明日にでも 望みを叶えてくれる、そんな空想と妄想と現実の境目が破壊されたような話でおおいに 皆さん盛り上がっています。 3Dプリンターという名前からは「立体的なものを着色するのに使うのかな?」「3D って3次元って意味だけどでこぼこした面でも滑らかに印刷可能なアイテムなの?」 と思ってしまいそうですが、その程度の能力ではありません。 プリンターという名称に惑わされるのも無理はありませんが、これは印刷するための マシーンではなく3Dの物を製造するマシーンなのです。 用紙に2Dの印刷を施すように、あなたのお手元に3Dの物体をお届けするのがこの 3Dプリンターの提供するサービスなのです。
データから作成
このマシーンがあればパソコンで作られたデータをもとに実在しない物体を製造可能 となるので、あらゆる分野での活躍が期待されています。 なんでもOKとはいかず物理的な制約で現段階では不可能な形状や材質もありますが、 かなりの物がすでにこの3Dプリンターで作成されているようです。 これまでは専門家や職人がじっくりと時間と手間を注ぎ込んでひとつひとつ丹念に 情熱を込めて手作りしていたような複雑な形状を持つ物でも、データさえあれば簡単に 複製をいくつも産み出すことが出来るのです。 ものづくりをしたことがない、設計図を書いたことのない人でも気軽にレベルの高い 造形物を自宅の3Dプリンターでポンポンと作れるので、まるでこれは23世紀から やってきたマシ-ンなのではないかと、あるいはもう少し先の未来25世紀から偶然 この時代にタイムトラベルしてきた魔法のマシーンなのではないかと疑いたくなる程 今までの常識を覆すパワーを秘めているといってもよいでしょう。
デジタルデータ
ぜひとも3Dプリンターを使って自分もなにか作ってみたいと考えた場合、もちろん 3Dプリンターが手の届く位置にあることが必須事項になりますが、他にも元となる 設計図(デジタルデータ)がなければ素敵なマシーンも仕事をすることが出来ません。 でもその設計図を自力で描くことが出来ない人、図面なんか一度も書いた事が無いと 言う人がほとんどでしょうし、じゃあそんな人々はどうすればいいのでしょうか。 なんとも便利なことで驚きですが、設計図はインターネットで検索してみつけたり 同じ趣味を持つ友人にメールに添付して送ってもらえばいともたやすく入手できて しまうので、本当に凄い世の中になったものです。 引越しで遠く離れた土地へと旅立ってしまった相手でもメールで3Dプリンター用の データを送ってあげれば自分と同じ造形物を共有できる、永遠に強い絆で結ばれ 続けるので離れ離れになってもこれっぽっちも寂しくはありません。 持ち運びも簡単で失くしても複製できるデジタルデータだし、新たなデータも探せば インターネット上で配布しているサイトがゴロゴロ見つかるので設計やデザインに 詳しくない人でも扱いやすい、それも3Dプリンターの良いところです。